これまでのコロナの波の分析
現在まで、新型コロナウイルスの流行の波は3回来ています。
これまでの3回の波を単純移動平均線の差(9日線と25日線の差)をもとに分析してみました。
波・・9日線が25日線を継続して上回る動きから、9日線が25日線を下回る形になり、再度、9日線が25日線を上回るまでを一つの波としている
増加期・・9日線と25日線の差が広がっている時期
減少期・・9日線と25日線の差が縮まっている時期
第1波
増加期
2020年1月16日~4月12日(88日)
最大感染者数 720人(4月11日)
9日線と25日線の差 205.98(4月12日)
減少期
2020年4月13日~5月5日(24日)
9日線と25日線の差 ▲153.86
この期間の3日平均の最大 647(4月11日)
この期間の3日平均の最小 0
第2波
増加期
2020年5月6日~8月7日(94日)
最大感染者数 1605人(8月7日)
9日線と25日線の差 419.46(8月7日)
減少期
2020年8月8日~8月31日(24日)
9日線と25日線の差 ▲223.30
この期間の3日平均の最大 1552(8月8日)
この期間の3日平均の最小 29(5月23日)
第3波
第3波は、9月1日から11月27日まで、9日線と25日線の差が拡大していたが、11月28日から12月8日までは、その差が縮小し、その後再拡大している。
つまり、細かく見ると、第3波は2回に分かれていることがわかるが、9日線と25日線が逆転していないため、一つの波とみることにする。
増加期
2020年9月1日~2021年1月15日(137日)
最大感染者数 7882人(1月8日)
9日線と25日線の差 1761.48(1月15日)
減少期
2021年1月16日~2月8日(24日)
9日線と25日線の差 ▲1564.16
この期間の3日平均の最大 7745(1月9日)
この期間の3日平均の最小 293(9月23日)
総括
① 増加期は、それぞれ88日、94日、137日となっているが、減少期は、どの波も24日になっている。増加期は平均106日になる。第3波の終期を1月15日とした場合、106日後は5月1日となる。
② 感染者数の数の予測は困難だが、最大数はそれぞれ720、1605,7882になっている。第1波から第2波は2.3倍、第2波から第3波は4.9倍になっている。
③ ピーク時の感染者数の推移を仮に等比数列であらわすと、
a(n)=720・r^(n-1)
と表される。
これまでの波から計算すると、等比rは、2.22~3.33となり、平均2.78である。
したがってピーク時の感染者数は、
a(n)=720・2.78^(n-1)
となる。この数値から第4波の最大感染者数を計算すると、15469人となる。