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新型コロナウイルス新規感染者数を株価予測に用いるテクニカルの手法で分析します。Technical Analysis about COvid19 Infection Count.(土曜日更新)

ワクチンとデルタ株について(イギリスBBCの報道から)

イギリスBBCで、こういうニュースがありました。

www.bbc.com

 

入院者のデータでは、2月1日から6月14日にデルタ株に感染して入院した人のうち、65%はワクチン未接種、17%はワクチン1回接種、10%がワクチン2回接種となっています。
2月1日からのデータなので、ワクチン未接種者の感染が多いというデータになっているのではないか、という印象を持ちました。

6月14日時点での28日以内の死亡した人とワクチン接種の関係をみると、47%がワクチン未接種、14%が1回接種、36%が2回接種となっています。

人口比で、ワクチン未接種:1回接種:2回接種がどういう割合でいるのかがわからないので、このデータだけではなんともいえません。

そこで、以前のBBCの記事を参照に、このワクチン接種者の比を見てみると、
ワクチン未接種:1回接種:2回接種=2400万人:1100万人:3000万人
(イギリスの人口を6500万人として計算)になっています。

接種者数の計算に参考にした記事はこちらの記事です。

英イングランド、ロックダウン緩和を4週間延期へ 感染拡大で - BBCニュース

 

改めて比率を見てみると、

ワクチン接種者の割合 37:17:46
感染者の割合(ただし2/1~) 65:17:10
死亡者の割合 47:14:36

となっています。

感染者の割合だけがまったく違う構成比になっているので、やはり2月1日からのデータをとっているところに問題がありそうです。

入院者のうちの未接種者の割合が多いということは、重症化する割合が高い、と解釈できますが、そうすると、死亡した人のうち、2回接種した人の割合が36%もあることの説明がつきません。

つまり、2月1日の時点では、ワクチン未接種者が多く、感染者数もおのずと未接種者が多いということになりそうです。
(この比率の通り解釈すると、ワクチン接種者のほうが感染時に死亡する割合が高いという結果になってしまうため)

いわゆるデルタ株は400番台の変異が2か所あるとされています。
400番台はスパイクたんぱく質の変異を表しているそうです。ワクチンは、このスパイクたんぱく質をターゲットに作られているため、変異によって効果が薄れていると解釈することができそうです。