実効再生産数と集団免疫の関係
先日、BSの報道1930の解説で、実効再生産数と集団免疫の関係について、専門家が話をしていたので、ブログに記録しておこうと思います。
実効再生産数とは、感染者1人が何人に感染を広げるかを表している数値です。
実効再生産数と感染の広がりで考えると、1人の人が、1人に感染させると、感染者の総数は変わりませんが、1を下回る状態が続ければ、感染者数の総数は減少していくので、感染は収束に向かう、と言えます。
逆に、実効再生産数が1よりも大きいと、感染者の総数は増加していくので、放置しておくと、感染者数の爆発的増加につながっていくことになります。
この実効再生産数と集団免疫の関係ですが、
もし、実行再生産数が2だとすると、1人の人が2人に感染させている、ということになるので、この2人を1人以下にする必要があります。
つまり、予防接種を50%の人が受けていれば、確率的には、2人感染していたものを1人に減らせる、ということになります。
実行再生産数が3であれば、集団免疫の獲得に必要な免疫を持っている人の割合は66.6%、実行再生産数が4であれば、75%となります。
ただ、これは、ワクチンを接種すれば、100%感染を予防できる場合の数値になるので、実際はこれよりも高い割合でワクチン接種をしていないと集団免疫は獲得できない、ということでした。
もちろん、ワクチン接種による感染防止自体はあまり効果として期待できない、ということは以前から報道されていることではありますし、尾身会長も以前の会見(2020年8月2日の会見)で、「これまでにウイルス呼吸器感染症のワクチンで、十分な感染防止効果のあるワクチンはこれまでに開発されたことがない」とはっきり発言されていますので、これが専門家の見解を見てよそうさそうです。
Miguel Á. PadriñánによるPixabayからの画像