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新型コロナウイルス新規感染者数を株価予測に用いるテクニカルの手法で分析します。Technical Analysis about COvid19 Infection Count.(土曜日更新)

【新型コロナウイルス】抗体検査に関する情報

新型コロナウイルスは、感染後に再発症するなどの情報があり、治療薬やワクチンとともに、免疫や抗体に関する点が注目されています。


ヨーロッパ、アメリカなどでは、新型コロナウイルスの抗体を持っている人がどのぐらいいるかの調査が進めれている。


新型コロナ対策、米国は経済活動の再開にらみ「抗体検査」拡大へ | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)


新型コロナウイルスの抗体をどのくらいの人が持っているかがわかれば、どのくらい感染が進んでいるか、集団免疫の獲得までどのくらいかかるか、外出禁止を解除しても大丈夫か、の判断材料になると考えれている。


カリフォルニアで抗体検査、予想より遥かに多い罹患率が判明  WEDGE Infinity(ウェッジ)


ABCニュースの報道によると、カリフォルニア州サンタクララ郡で試験的に行われた抗体検査を受けた3300人のうち、抗体反応があったのが2.8~4.2%程度だった、というのだ。
サンタクララ郡の人口は200万人ほどで、郡内の感染者は公式には1000人程度、と発表されていた。しかし抗体検査の結果から、実際には4万8000~8万1000人程度がすでに感染していた、という予測が成り立つ。PCR検査などで陽性が判明した人の50~80倍、という驚くべき数字だ。
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/19372



出典 www.gettyimages.com


◆抗体に関する基本的な知識


血清中のIgMとIgGの変化
感染初期にIgMという抗体が生成され、時間の経過ともに減少する。
感染初期から中期にかけて、IgGという抗体が生成される。


抗体の種類 | MBLライフサイエンス


抗体応答パターン
IgM抗体とIgG抗体の抗体量のグラフ(参考)


Close-up


IgM抗体は感染初期に生成され、その後減少。感染中期からIgG抗体が生成される。


IgM陰性・IgG陰性 ー ウイルス未感染

IgM陽性・IgG陰性 ー 感染初期

IgM陽性・IgG陽性 ー 感染中~後期

IgM陰性・IgG陽性 ー 治癒後(免疫状態)
https://news.yahoo.co.jp/byline/onomasahiro/20200405-00171520/


◆過去の感染状況を調べるのに有効と考えられている。



出典 www.aflo.com


抗体をもっている状態の人には、「免疫成立証明書」(免疫パスポート)を発行して、外出制限をかけないようにするなどの考えもある。


抗体検査の導入、新型コロナ「免疫パスポート」も - WSJ



出典 www.gettyimages.com


新型コロナウイルスの抗体に関する情報


発症7~8日後の血清では、IgM抗体陽性率は10.0 %およびIgG抗体陽性率は25.0 %、発症9~12日後の血清では、IgM抗体陽性率は4.8 %およびIgG抗体陽性率は52.4 %、発症13日後以降の血清では、IgM抗体陽性率は59.4 %およびIgG抗体陽性率96.9 %であった。いずれに期間においてもIgM抗体陽性率はIgG抗体陽性率に比べて低く、IgM抗体陽性となった血清は全てIgG抗体陽性であった。
https://www.covid19-yamanaka.com/cont4/14.html


感染様式や対策に関する論文



出典 www.gettyimages.com


IgM陰性(-) IgG陽性(+)の組み合わせ(免疫が成立した状態)はまだ見つかっていないようです。



出典 www.gettyimages.com


◆WHOは新型コロナウイルスの抗体については、不明な点が多いと考えているようです。


WHOで危機対応を統括するライアン氏は17日の記者会見で、新型コロナウイルスの抗体検査を巡り、「どのような検査をするかを明確にする必要があるが、効果の面からも不確実な点が多い」と述べて、検査の技術は十分に検証されていないという見方を示しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200418/k10012394171000.html


新型コロナの抗体検査 「不明点多い」 WHO危機対応統括 | NHKニュース