コロナ禍が、生活に及ぼしている影響(ニッセイ、博報堂、ビデオリサーチ、電通調査まとめ)
新型コロナウイルスが生活や労働に及ぼしていることに関する社会調査のまとめ
▽ 男性ではマネジメント職、女性では専業主婦が不安強度大
男性では、出社制限やテレワークへの切り替え指示といった現場のマネジメントを担う管理職層では、負担感が強いために不安が強い様子がうかがえる。
出典 全国6000名の定量調査が物語る、コロナ禍での生活者の不安 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
女性では、子の休校による負担が大きな層ほど不安が強い様子がうかがえる。
出典 全国6000名の定量調査が物語る、コロナ禍での生活者の不安 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
▽ 不安強度は「既婚>未婚」、「子供あり>子供なし」
家族の状況別に見ると、未婚者より既婚者(配偶者あり)で、子がいないよりいる方が、単身世帯より同居家族の人数が多い方が不安層は多い。
出典 全国6000名の定量調査が物語る、コロナ禍での生活者の不安 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
既婚者、子供ありの層が一番不安を抱えているみたいです
▽ 労働環境が不安定なほど不安を感じる
男性と比べて休校の影響を受けやすい女性について、
就業状態別・子の有無別に見ると、就業者では子の有無によらず、
自営業・自由業>非正規雇用者>正規雇用者の順に不安層が多いが、
いずれも子のいる女性が子のいない女性を上回る。
出典 全国6000名の定量調査が物語る、コロナ禍での生活者の不安 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
就業形態別では、十分予想できる結果ですが、
子供がいるほうが不安が大きいようです。
▽ 情報収集積極派とマスコミ依存型が強い不安を感じる層
「情報は自分で検索して手に入れたい」や「情報取得に時間をかけている」などの情報収集に積極的な層のほか、「SNSを使う人は多いが、結局、マスメディアの影響が最も大きいと思う」というマスメディア志向の強い層で不安層が多い傾向がある。
出典 全国6000名の定量調査が物語る、コロナ禍での生活者の不安 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
▽ 不安強度が大きいほど、外出を抑制
外出抑制層は不安層が多い属性とおおむね合致しており、男性より女性で、年齢は高いほど、未婚者より既婚者で、子がいないよりいる方が、男性は管理職層で、女性は専業主婦のほか、自営業・自由業>非正規雇用者>正規雇用者の順に多い。
出典 全国6000名の定量調査が物語る、コロナ禍での生活者の不安 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
▽ 不安強度が大きいほど、ネガティブ情報を取得する傾向
不安が強く外出を控えている者ほど、家でテレビを見たり、ネットで情報収集をしている。日頃から情報収集に積極的な層やマスメディア志向の強い層で不安層が多いことを踏まえると、外出を抑制している者ほど、テレビやネット検索によって新型コロナの情報に多く触れており、負のスパイラルに陥っているようだ。
全国6000名の定量調査が物語る、コロナ禍での生活者の不安 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
▽ 不安に感じることのトップは「経済の停滞」91.2%
行動については「旅行・レジャーを控えている」88.7%、「交友・交際を控えている」85.1%など、さまざまな行動を抑制しているとの回答が高くなりました。
出典 博報堂生活総合研究所「第1回 新型コロナウイルスに関する生活者調査」(2020年4月) |ニュースリリース|博報堂 HAKUHODO Inc.
博報堂生活総合研究所「第1回 新型コロナウイルスに関する生活者調査」(2020年4月) |ニュースリリース|博報堂 HAKUHODO Inc.
▽ テレビ視聴時間、キャッシュレス決済が増加
知りたい情報では“対策商品の生産体制(60%)”が最も高い。
出典 ビデオリサーチ調査 「コロナ禍で、生活者が消費している“モノ”と“コト”」は | ウェブ電通報
“増えた”時間における最も高いメディア接触は“テレビのリアルタイム視聴(71%)”
出典 ビデオリサーチ調査 「コロナ禍で、生活者が消費している“モノ”と“コト”」は | ウェブ電通報
全体的に“キャッシュレス決済 (32%)”の利用が増加。
出典 ビデオリサーチ調査 「コロナ禍で、生活者が消費している“モノ”と“コト”」は | ウェブ電通報
▽ デパート、大型量販店などの利用が減少
“減った”利用では“デパートやスーパーの利用”“大型量販店・ディスカウントストアの利用”が5割以上と突出して高い。
出典 ビデオリサーチ調査 「コロナ禍で、生活者が消費している“モノ”と“コト”」は | ウェブ電通報
ビデオリサーチ調査 「コロナ禍で、生活者が消費している“モノ”と“コト”」は | ウェブ電通報
▽ 日本はまだ変化対応の途中という心理が強い
<主なファインディングス>
1. 生活者の心理を5つのステージ※で調査。
日本では8割がまだ初期2ステージにあるが、
米国ではステージ3以降がすでに46%。
2. 生活者の感情は、
ストレスや無力感などが強い日本に対し、
米国では一旦ネガティブに振れた心情が徐々に通常に戻りつつある。
3. できなくて恋しいもののトップは、日本では「旅行」、
米国では「友人や家族と出掛けること」。
※ステージ1:混乱・動揺
ステージ2:変化への対応
ステージ3:順応・適応
ステージ4:収束の兆し
ステージ5:収束後の生活へ
出典 電通、新型コロナウイルスによる生活者意識の変化を日米で定点調査 - ニュースリリース一覧 - ニュース - 電通
電通、新型コロナウイルスによる生活者意識の変化を日米で定点調査 - ニュースリリース一覧 - ニュース - 電通