新型コロナウイルス感染者数のテクニカル分析(2022/1/21)
いつもご覧いただきいただきまして、ありがとうございます。
感染の拡大期か縮小期かを見極めるための数字の提供を、引き続き行っていきたいと思います。感染しないように気を付けましょう!!
現在は、本格的な増加期になります。
新型コロナウイルスの新規感染者数を、株価分析に使うテクニカルという手法で観測、分析しています。
新型コロナウイルス感染者数は、49852人でした。(NHK報道より)
単純移動平均線による分析
9日単純移動平均 29622.30(1週間前の値9699)
25日単純移動平均 13764.36(1週間前の値4150)
75日単純移動平均 4691.03(1週間前の値1481)
短期>中期>長期の並びで、本格上昇期であることを示しています。
現在のところ、減少に転じるような兆しは見当たりません。
棒グラフ:感染者数 ピンク:9日移動平均 黄色:25日移動平均 水色:75日移動平均
政府の分科会が「早ければ2週間で感染のピークが到来する」という予想を出しているようです。
提言の全文はこちらで読めます。提言の元ネタをネットで探したのですが、見つかりませんでした。
尾身茂会長ら有志「早ければ2週間前後でピーク到来」/提言全文 - 社会 : 日刊スポーツ
<1>早ければ、この2週間前後でピークが到来する可能性があり、そのピークは5波の時よりも高いことが想定される。
テクニカル分析を長いことやっていて思うのが、将来予測の難しさです。
テクニカル分析の詳しい解説書を出しておられる小次郎講師の本にもよく書いてありますが、「あらゆるテクニカル分析は将来を予測しない」と書いてあります。
これはどういうことかというと、テクニカル分析は、現在の状況を分析するツールであって、将来を予測するツールではない、ということです。
つまり、現在モメンタムはどちらの方向に向いていて、どのぐらい強いか、ということを分析するツールです。
単純移動平均線から、指数平滑移動平均線、MACDというテクニカル分析予測に使われているものは、何を見ているかというと、究極的には「モメンタムの向き」と「モメンタムの強さ」です。
どういうことかというと、例えば、移動平均線が上向きで、短期が最も価格が高く、中期、長期がそれに続く、という形の場合、短期モメンタムが最も強い、つまり流れが上昇に転じていることを示しているといえます。
ただ、単純移動平均線は、計算のもとになる数値を均等に平均するため、上昇のモメンタムが表れてくるスピードが遅い、感度が低い、ということになります。
そこで考えられたのが「指数平滑移動平均」です。
この指数平滑移動平均は、直近の数値だけを2倍して加えるため、直近で上昇が続いている場合、単純移動平均線よりも早くモメンタムの変化が表れてくることになります。
そして、その指数平滑移動平均の変化をいち早く察知しようとするテクニカル指標がMACDということになります。
さて、この分科会の「2週間後に感染のピークをむかえる」という提言の内容が当たるかどうか正直疑問ですが、「ステイホームなんか必要ない」という尾身会長の発言と相まって、逆に「蔓延防止等重点措置」が発令されても、それほど警戒する必要はない、あと2週間すればおさまるんだから、という間違ったメッセージになってしまっている可能性もあります。
平滑移動平均線による分析
12日平滑移動平均 29211.84
26日平滑移動平均 18549.38
MACDによる分析
MACD 10662.47
シグナル 6507.63
オシレーター 4154.83