懸念される変異株(VOC)と注目すべき変異株(VOI)
最近、変異株のことが話題になることが多くなってきました。
イギリス型(N501Y)、南アフリカ型(N501Y、E484K)、ブラジル型(N501Y、E484K)などが報道されていますが、インド、カリフォルニアでも変異株が確認されたというニュースもあります。
インドでの変異株
インドでは、1日で30万人超の感染者が発生しているそうです。患者用の医療用酸素がなく、死者が大量に出ているという報道もあります。
NHKBSなどで、昨年のイタリアでのコロナウイルス感染者急増の特集をやっていたのですが、その際も、医療用酸素が足りなくなり、病院にも入院できず、という人が大量に発生したと報道していました。
このインドの変異株は、L452RとE484Qの変異であるとされています。
カリフォルニアでの変異
カリフォルニアでも変異が確認されていて、L452Rという変異をもつウイルスであると報道されています。
現在の主流は、N501YとE484Kの変異をもつウイルスですが、L452RとE484Qの変異をもつウイルスも登場しつつあるようです。
VOCとVOI
WHOは、懸念される変異株(VOC)と注目すべき変異株(VOI)を定義しています。
VOCは、感染力が強い、重症化しやすい、ワクチンが効きにくいことが実証されたウイルス、VOIは、VOCよりも警戒度は低いが、感染例が多い、クラスターが発生しているウイルスとされています。
国立感染症研究所のサイトで見てみると、現在4種類のVOCがあるようです。
VOC-202012/01(イギリス型)
501Y.V2(南アフリカ型)
501Y.V3(ブラジル型)
P.3 (フィリピン型)
感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の新規変異株について (第8報)