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新型コロナウイルス新規感染者数を株価予測に用いるテクニカルの手法で分析します。Technical Analysis about COvid19 Infection Count.(土曜日更新)

陽性率を独自に計算してみました

先月下旬ごろから、PCR検査の試薬が足りないので検査の件数を絞っているとか、濃厚接触者の追跡調査を取りやめにした、などのニュースが出ています。

これまでと感染者数の追い方が異なってくると、そもそもこれを同じ系列の数字としてテクニカル分析してもいいのか、という疑問がでてきます。

www3.nhk.or.jp

www.asahi.com

 

そこで、NHKのサイトで公開されている感染者報告数と、厚生労働省のオープンデータに載せられている「PCR検査人数」とを比較して、独自に陽性率っぽいものを算出してみました。(※PCR件数と人数がありますが、人数のほうで見ました)

日々の数字をグラフにすると増減の幅が大きくてわかりづらいので、7日間移動平均にしてあります。

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だいたい感染拡大期に陽性率も上昇しているようで、山が6個から7個あるのがわかります。
最後の30%前後まで上昇しているところが、オリンピック直後のデルタ株の拡大の部分です。この時に、東京都のモニタリング会議の大曲先生が、陽性率がかなり高く、把握できていない感染者が市中に多数いる可能性がある、というような発言をされていました。

今回の山はこれをはるかに越していて、40%前後まで増えています。
今回の特徴は、増減の波がなく、一貫して上昇しているところです。

東京都の陽性率は2月2日時点で、37.5%(7日間移動平均まで上昇しています。

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また、このグラフからもわかるように、検査人数自体が減っていますが、陽性率は下がる気配がありません。

連日、感染者数が8万、9万と報道されていますが、この数字自体が過少である可能性が高いということになりそうです。

すでに検査から判明する陽性者報告数は、事実と乖離している数字になっている可能性が高いと思われ、この数字の伸びが鈍化したからピークアウトした、と考えるのは誤った判断と言えます。

感染者数よりも陽性率に注目したほうがよい状況といえます。