GOOGLEの新型コロナウイルス感染者数の予測サイトとテクニカル分析 雑感
GOOGLEの新型コロナ感染者数 予測サイト
先日、私のブログの読者になってくださった方のブログを拝見していたのですが、グーグルの新型コロナウイルス感染者数や、死亡者数を予測しているサイトというのがあるのだそうです。
日本語のサイトなので、わかりやすいです。
11月19日時点での予測は、
11/17~12/14の期間の死亡者数は555人、感染者数は51,605人となっています。
11月18日の感染者数は、ついに2,000人を超えて、2201人になったそうですが、グーグルの予測では、1369人でした。
きのうは全国で2201人の感染が新たに確認されました。地図上の都道府県をタップすると、都道府県ごとの感染者数グラフや地域のニュースがご覧いただけます。https://t.co/0jLBoAieHu
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年11月18日
あらゆるテクニカル分析は将来を予測しない
私も週一回、株価のテクニカル分析の手法で、感染者数の分析をしているのですが、ある程度テクニカル分析に習熟すると気づくことがあります。
株価予測でいうと、過去の数値や傾向を用いた分析というのは、株価の急落や急上昇は予測できない、ということです。
テクニカル分析というのは、過去の数値をもとに今の状態を分析するもので、テクニカル分析の教本をたくさん出しておられる小次郎講師の本にも、こう書いてありました。
あらゆるテクニカル分析は将来を予測しない。
下の小次郎講師の解説サイトにもこう書いてありました。
チャート分析は将来を予想する手法ではなく、現状を正しく分析するためのツールです。
テクニカル分析にしろ、グーグルの将来予測サイトにしろ、過去の状態から、未来を予測しているので、急激に上昇したり、急激に下降したりする動きは、予測できません。
テクニカル分析をやっているとわかるのは、基本的に、モメンタムです。
モメンタム、というのは、今、勢いがある状態か、勢いがない状態か、ということです。
テクニカル分析でわかること
たとえば、単純移動平均線でわかるのは、短期、中期、長期の線の並びで、今どういう局面か、ということがわかります。
短期>中期>長期のときは、上昇サイクルの時です。
これが中期>短期>長期となると、上昇の勢い(モメンタム)がなくなってきていていることを示しています。つまり上昇サイクルが弱まっているということです。
これが、中期>長期>短期となると、上昇サイクルの終わりを示している、ということになってきます。
もうひとつわかるのは、抵抗帯です。
たとえば25日平均線が、24,000円にある場合、過去25日間で、買いの平均価格が24,000円だということになります。
現在の株価が26,000円なので、買い手はもうかっているだろうと予測ができるというわけです。
現在の日経平均は29年ぶりの高値なので、現在株を持っている人は、ほぼ全員もうかっていると考えていいのかな、と思います。
平滑移動平均やMACDなどさまざまなテクニカル分析がありますが、わかるのは基本的に、モメンタム(勢いのある状態かどうか)かなと思っています。
テクニカル分析をやっているとわかるのですが、現在の価格があがると、テクニカルの状態もよくなる、ということです。
つまり、テクニカルが上を予想してるから上がるのではなく、価格があがるからテクニカル分析が上を予想する、という習性があるのです。
テクニカル分析で将来予測をすると、必ずこういう結論になります。
「上がるから上がる」「下がるから下がる」
過去上がっているから、将来も上がるだろう。
過去下がっているから、将来も下がるだろう
過去の動向をもとに将来を予測すると、こういう結論になってしまうのです。
私の経験上いえるのは、過去の状態をもとに、将来のことは予測できない、ということです。わかるのは、今の状態だけです。